新生児死亡なる妨害サイトの判決等について

1 ウェブサイトの概要
 数年前から、インターネット上で「水口病院口コミ_水口病院評判_新生児死亡」と題するウェブサイト(URL:http://www.mizuguchi-hospital.com/。以下「本件サイト」といいます。)が公表され続けています。本件サイトは、当法人が運営していた水口病院(以下「本件病院」といいます。)において、医療過誤により新生児(以下「本件新生児」といいます。)が死亡したことを公表するものです。

2 本件病院に医療過誤があったとする部分は真実でないこと
 本件新生児の両親は当法人に対し、医療過誤を理由とする民事訴訟を提起しましたが(東京地方裁判所立川支部平成25年【ワ】第2440号)、同訴訟では本件病院に医療過誤がなかったことを認め、平成28年2月29日、裁判所は両親の請求を棄却しました。そして、両親が控訴しなかったため、この判決は確定しています。したがって、本件サイトに記載されている事実の内、本件病院の医療過誤により本件新生児が死亡したとする部分は真実ではありません。

 3 本件新生児の父親が本件サイトの削除に応じないこと
 当法人は、本件新生児の父親に対し、上記医療過誤訴訟が係属していたころから、本件サイトを削除するよう求めてきました。しかしながら、父親は、本件サイトの管理権を第三者に譲渡したため削除義務がないなどと主張し、当法人の求めに応じませんでした。

 4 本件サイトの内容のほとんどを削除すべきとする判決が下されたこと
 そこで、当法人は上記医療過誤訴訟の判決確定後、本件サイトの管理者と推認される本件新生児の両親に対し、本件サイトを削除することを求める民事訴訟を提起しました(東京地方裁判所立川支部平成28年【ワ】第1751号)。
 の訴訟においても本件新生児の両親は、本件サイトの管理権は中国人に譲渡しており、自身は管理していないなどと主張しました。しかし、裁判所は、本件サイトの一部とほとんど同じ内容のビラを本件病院内にいた無関係の患者に交付して回ったことや、本件サイトの管理権が第三者に譲渡されたとする日より後に、本件病院の対応によっては本件サイトを閉鎖すると述べたことなどの事情から、本件サイトの管理者が本件新生児の父親であることを認めました(他方で母親は管理権者ではないと判断されました。)。
 そして、本件サイトの内容については、医療過誤訴訟の確定判決の内容に反する部分は、いずれも真実に反するというほかなく、また、確定判決で判断された事項を蒸し返して投稿をすることは、特段の事情のない限り、公共の利害に関する事実でもなければ、もっぱら公益を図る目的に出たものでもないというほかないと判断し、本件サイトそのものの削除は認めなかったものの、その内容のほとんどを削除する義務が父親にあることを認める判決を下しました。
 なお、その後父親が控訴したため、この判決は本日現在確定していません。しかし、確定判決により否定されたにもかかわらず、今もなお本件病院に医療過誤があったと公表することは到底許されるものではありません。そのため、当法人はこの判決が覆る可能性は極めて低いと考えています。

 5 本件サイトにより本件病院の名誉が毀損されたこと
 先般プレスリリースをした人工妊娠中絶手術に関するマスコミ報道の際、本件サイトの存在が注目され、本件病院が過去にも医療過誤により患者を死亡させたなどと指摘されました。このことにより本件病院の名誉は著しく毀損されました。
 医療過誤訴訟の判決が確定したのは平成28年2月頃のことです。そのため、本件サイトが速やかに閉鎖されていれば、上記マスコミ報道(平成28年12月)の際、本件サイトが一般閲覧者の目に触れることはありませんでした。そのため、当法人としては、本件新生児の父親の行為が極めて悪質なものと考えています。
 当法人としては今後、本件新生児の父親に対し、謝罪広告を求めるなど、さらに毅然とした対応を取る所存です。裁判所の判決が下されるなどの進展があったときには、適時に本件病院ホームページ上で、その内容を公表します。

平成30年3月19日
医療法人財団緑生会 水口病院

水口病院

吉祥寺 水口病院